第46回電気化学講習会:ゼロから学ぶエレクトロライト

-電気化学測定と分析テクニックを駆使してその本質を知る!-

主催 本会関西支部

日 時

11月8日(火)・9日(水)10:00~17:40

場 所

京都教育文化センター ホール(京都市左京区聖護院川原町4-13)

テーマ・主題

電気化学反応は一般に反応イオン種、電極、エレクトロライト(Electrolyte: 電解質)の3つが存在して初めて進行しますが、反応媒体に過ぎないエレクトロライトにはイオン導電性と電位窓に関する物性が主に要求され、それ以外についてはあまり注目されていませんでした。しかし、近年、様々な分析テクニック(分光分析、熱測定、X線・中性子回折、伝導度測定、電子顕微鏡観察など)を駆使することにより、その未知なる物性や特異性に関する報告が相次ぎ、特にゲル・擬固体といったコンポジット材料や界面反応機構を分子レベルで利用する取り組みは機能性を有するエレクトロライトの開発において、電気化学の将来を担う主役となりつつあります。電気化学会関西支部では、電気化学測定と種々の分析テクニックを巧みに使いこなし、エレクトロライト開発の最前線でご活躍中の先生方に、その魅力や応用例(二次電池、キャパシタ、燃料電池、化学センサ、電析など)、評価に関わる分析テクニックについて、ご講演いただく機会を設けました。エレクトロライトをゼロから学び、その未来像や関連分析テクニックまでも知ることのできる明日から使える内容となっていますので、学生、企業研究者を問わず、奮ってご参加ください。

  • プログラム
    1. 第1日・8日(火)

    2. 溶液系エレクトロライト論(京大)垣内 隆
    3. 水系電解質の魅力と課題(京大)宮崎晃平
    4. 画期的な有機溶液系を創る(東大)山田裕貴
    5. イオン液体・柔粘性イオン結晶をデザインする(京大)松本一彦
    6. 溶融塩で出来ることを知る(京大)野平俊之
    7. 1日目の講義に対する質問コーナー
    8. 第2日・9日(水)

    9. 新規イオン伝導体の開発指針とイオン伝導の実証方法(阪大)田村真治
    10. 無機固体電解質を使いこなす(京大)松井敏明
    11. ガラス系エレクトロライト論・ガラス系を進化させる(阪府大)林 晃敏
    12. 固液共存の伝導層:セパレータのエレクトロライトを操る(神戸大)水畑 穣
    13. 固液共存の反応場:合材電極の中のエレクトロライトを探る(産総研)倉谷健太郎
    14. 2日目の講義に対する質問コーナー
  • 参加費
    会員(法人・協賛学協会員を含む)20,000円,学生会員(協賛学協会を含む)3,000円,学生非会員5,000円(消費税込),会員外30,000円(消費税込),テキストのみ5,000円(消費税、送料込)
  • 問合せ・申込先
    〒525-8577 滋賀県草津市野路東1丁目1-1
    立命館大学生命科学部応用化学科 無機電気化学研究室内 公益社団法人電気化学会関西支部事務局 折笠有基
    (TEL: 077-561-4698,FAX:077-561-4698,
    E-mail: ecsj_kansai@www.uchimoto.jinkan.kyoto-u.ac.jp
    URL: http://kansai.electrochem.jp/koushu.html