Electrochemistry誌の査読・論文特集企画の改革について
Electrochemistry誌の査読・論文特集企画の改革について
公益社団法人 電気化学会
Electrochemistry編集委員長
加納 健司
本会が刊行するElectrochemistry編集委員会はこれまでの幹事制を廃し、編集委員長と査読プロセスにおいては同等の責任を負う副編集委員長4名と編集委員による体制をとることになりました。この体制により、迅速な査読と出版プロセスの実現に向けた改革を進めています。このお知らせで幾つかの取り組みをご紹介いたします。
■査読プロセスの改革(平均査読日数が6日に!)
2月26日から新体制による査読の準備に入り、3月1日から新体制でElectrochemistry誌の出版を行っています。すでに新体制に移行してから、投稿論文を20件程度受け付けており、1回あたりの平均査読日数は3日、投稿日から採択決定日のうち、編集委員会が預かる日数は平均でわずか6日となりました。(従来は平均のべ50日)これは査読プロセスの簡略化に加えて、何より査読委員のご協力の賜と考えております。また、採択後の掲載作業についても事務局と印刷会社とのシームレスな情報交換を行い、できる限り早期の公開に向けた取り組みを図っています。
■第64回論文特集号(炭素材料の最前線)締め切りの延期
現在、第64回論文特集号(炭素材料の最前線・Frontiers of Carbon Materials)につきましては、投稿締切日を4月30日としておりましたが、査読プロセスの短縮を図ることにより、締め切りを6月1日(月)といたしました。申し込みの有無にかかわらず、奮って投稿いただきますよう、お願い申し上げます。
■論文特集企画の募集について
Electrochemistry誌は2018年から主に原著論文により構成される各号を年6回、発行しております。電気化学誌と分離したことにより、特定の号を論文特集号とする必要がなくなり、任意に特集を編成することができるようになりました。そこで、よりフレキシブルな論文特集を企画するため、専門委員会を始め、広く会員の皆様から企画を募集いたします。近く、国際学会を企画されている委員会、注目すべきトピックスを国内外から広く募集したいといったご希望がございましたら、ご遠慮なくお声がけいただければ幸いです。企画が進みましたら、専門委員会と編集委員会の共同発行として、招待論文(headline, review)を組み合わせたフレキシブルな発行形態や学会会員以外の投稿料の割引等の可能性も探っていきたいと考えております。なお、企画の応募方法については、各専門委員会等事務局に連絡する他、編集委員会事務局(editorial-office@electrochem.jp)にて受け付ける予定にしております。近くHPにてお知らせする予定ですので、宜しくお願いいたします。
この他にもElectrochemistry誌に関しては、
・著者にとってわかりやすい投稿の手引きの整備
・採択に必要な修正内容の明示
・クレジットカードによる投稿・掲載加工料の支払
・早期公開の迅速化
等、投稿される方に、よりよい具体的なサービスと活用方法を提供いたしたいと考えております。
会員の皆様におかれましては、是非Electrochemistry誌への投稿をご検討いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。