ElectrochemistryはChemRxivTM, Jxiv 等のプレプリントサーバーに登録された論文投稿を受け付けます

2022年312

3月25日加筆修正

Electrochemistry編集部

 本会がオープンアクセス誌として出版するElectrochemistryでは、ChemRxivTM(*1)Jxiv(*2, 2022324日運用開始予定、JSTAGE提供フライヤー)等のプレプリントサーバーに載録された論文の投稿を正式に受け付けることになりました(*3)

 研究成果の早急な共有が研究コミュニティーに求められたCOVID-19の例にあるように、近年、論文をジャーナルへ投稿する前、あるいは投稿と同時にプレプリントを公開することが急増しています。化学系、とりわけ我が国はプレプリントに論文を投稿する導入が充分に進んでおらず、プレプリントの意義がまだ充分に浸透していない分野ではありますが(*4)、研究の成果を早期に共有し、著作権を著者に維持したまま(*5)で投稿前から目にふれてもらい、原稿の内容をブラッシュアップすることによって、完成度の高い形で論文を投稿するということも可能になります。ぜひプレプリントのご活用をご検討ください。

 

<備考・参考URL>

*1 ChemRxivTM https://chemrxiv.org/

*2 Jxiv https://jxiv.jst.go.jp/

    Jxivプレスリリース https://www.jst.go.jp/pr/info/info1551/

           https://www.jst.go.jp/pr/info/info1551/pdf/info1551.pdf

*3 プレプリントサーバーの運営はそれぞれの運営機関が行っているものであり、本会はその運営には直接関与しておりません。また、論文の採択がプレプリントへの掲載の有無に依存することはありません。

*4 水畑 穣, 電気化学, 89, 388 (2021).

*5 プレプリントの著作権について

 現在のElectrochemistryの投稿の手引きには4. 出版された著作物の著作権と二次利用「著作権に関する著者の遵守事項」において「原稿は本会による出版の前にいかなる形式,媒体,手段によっても出版されておらず,また出版されることもないこと.」と記載されていますが、除外規定として「本会および本会が投稿を承認する学会・予稿集およびプレプリントサーバーにおいて発表された内容や著者のいずれかが学位論文として提出されたものであって所属機関にその予定が告知されているものについてはその限りではない.」としており、プレプリントに登録された原稿でも新規な論文として投稿が認められます。

 これに伴い、投稿の際、脚注にプレプリント登録である旨記載していただくため、投稿システムであるEditorial Managerへの投稿の際に、チェックしていただく追加投稿情報にプレプリント登録に関するチェック項目を設けましたので、ご対応いただきますようよろしくお願い申し上げます。