最先端電池技術-2017

電気化学セミナー1
  • 最新の技術情報を提供
  • テキスト/全ページカラー
  • ゆったりとした会場(座席数750)
ご案内パンフレット
主催 電気化学会
協力 電気化学会電池技術委員会,キャパシタ技術委員会,燃料電池研究会
協賛 応用物理学会,高分子学会,自動車技術会,電気学会,電子情報技術産業協会,
電池工業会,日本化学会,日本材料学会,表面技術協会
日時 2017年1月19日(木)10:10-17:30,20日(金)10:10-17:30
会場 タワーホール船堀(東京都江戸川区船堀4-1-1)

参加申し込み

下記のリンクよりお申し込みください。

プログラム 1月19日(木)10:10-17:30
第I部 : 二次電池に関する国の施策と市場動向
  1. 10:10-10:50
    NEDOにおける次世代蓄電技術開発
    細井 敬 新エネルギー・産業技術総合開発機構

    蓄電池は電力需給構造の安定性強化、再生可能エネルギーの導入円滑化、次世代自動車の普及にとって核となるキーテクノロジーであると同時に、今後の市場拡大が想定される成長産業である。NEDOは、エネルギー・地球環境問題の解決及び産業競争力強化をミッションとして、産学官の緊密な連携・協調の下、次世代蓄電技術(車載用リチウムイオン電池、革新型蓄電池等)の開発プロジェクトを推進しており、本講演ではその取組みについて紹介する。

  2. 10:50-11:30
    LIB最新市場動向
    竹下秀夫 B3

    モバイル/IT機器向けのLIB市場が飽和傾向にある一方で,工具・電動自転車などパワー用途,xEV向け車載用途が本格的な成長期に入っている。トップに立ったサムソン・LGら韓国勢らのポジションも盤石ではなく,Tesla需要に支えられたパナソニックの逆襲,Pouch型セルの性能・品質では世界一と評されるATLの急伸,中国NEV政策による中国ローカルの車載用LIBメーカの増加などサプライヤ間の競争は相変わらず激しい。本LIB市場の専門調査会社であるB3が最新状況をお伝えする。

  3. 13:30-12:10
    ALCA-SPRINGの現状
    金村 聖志 首都大学東京都市環境学部

    ALCA-springプロジェクトにおいて革新電池の研究が進展している。本講演では、Li金属ー空気電池、Li金属あるいはシリコン硫黄電池、硫化物系固体電解質あるいは酸化物系固体電解質を用いた全固体型Li金属電池、多価イオンあるいはアニオンを移動化学種とする電池に関する研究の進捗状況について紹介する。また、特許戦略の考え方など他のプロジェクトでは実施されていないシステム研究に関する状況についても報告する。

第II部 : 次世代電池と材料開発
  1. 13:20-14:00
    低温製膜金属酸化物を用いた高効率ペロブスカイト太陽電池
    沼田陽平,宮坂 力 桐蔭横浜大学医用工学部
  2. 14:00-14:40
    レドックスフロー電池の最近の研究開発動向
    佐藤 縁 産業技術総合研究所

    レドックスフロー電池は、不活性電極の表面で活物質である2種類のレドックス系の酸化と還元が生じる電気化学システムである。最近のレドックスフロー電池の研究開発について、(1)レドックスフロー電池の構成、(2)他の二次電池との比較、特徴、(3)レドックスフロー電池の抱える問題、課題などを解説し、国内外の最新の動きを紹介する。

  3. 14:40-15:20
    高濃度電解液の特異性と二次電池応用
    山田裕貴,山田淳夫 東京大学工学系研究科

    有機電解液は、イオン伝導度が最大となる1 mol/L付近の濃度が一般に採用されている。一方で、更に高濃度の領域において、低濃度にはない様々な新現象・新機能が近年相次いで報告され、“濃度”が電解液設計の新機軸として認識されつつある。本講演では、高濃度電解液の特異性とその起源について詳しく解説するとともに、二次電池への応用例として、リチウムイオン電池の高レート化及び高電圧化、高電圧水系二次電池について紹介する。

  4. 15:30-16:10
    リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスLICGCTMの特徴と応用例
    佐藤遼平 オハラ

    機器・装置の小型化・高性能化の要求に伴い高容量・高出力な蓄電エネルギーデバイスが望まれ、多くの研究機関や企業にて次世代に向けた新型電池の研究開発が盛んに進められている。
    オハラが開発、製造販売している空気中で安定かつ安全なリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGCTM」は全固体電池や空気電池の固体電解質としての応用が検討されている。
    本講演では「LICGCTM」の特徴と応用例について紹介する。

  5. 16:20-16:50
    LIBに使用される副資材(バインダー、導電助材など)に関する技術動向について
    永井愛作 永井技術事務所

    携帯機器用や自動車用に電池の高性能化と量産化が進んでいる。そうした開発の中で筆者の個人的な経験も含めて、導電助剤の分散溶液によるスラリー製造の合理化と電極構造設計、正極用水系バインダー使用上の課題、コーティングセパレータとポリマー電池、高密度電極の抱える電池の安全性上の問題、などについて紹介する。

  6. 16:50-17:30
    高容量Si系負極材料の開発
    小林直哉 TOCキャパシタ
プログラム 1月20日(金)10:10-17:30
第III部 : 燃料電池の開発動向
  1. 10:10-10:50
    水素社会の実現に向けた取組
    川村伸弥 経済産業省

    水素社会の実現に向けては、関係者がステップ・バイ・ステップで取組む必要がある。水素・燃料電池戦略ロードマップでは、家庭用燃料電池の将来的な目標価格や、燃焼電池自動車の普及目標台数、水素ステーションの整備目標を明確化するとともに、水素発電の本格導入や大規模水素サプライチェーンの構築に向けた技術開発等について、課題の具体化や先進的取組の推進を記載している。本講演では、水素社会実現に向けた取組を紹介する。

  2. 10:50-11:30
    水素エネルギー社会を支えるゴム・エラストマー材料
    西村 伸 九州大学工学研究院

    2014年,燃料電池自動車の市場投入,商用水素ステーションの開業が実現し,水素エネルギー社会が始動した.燃料電池自動車,水素ステーションにおいて使用される高圧水素ホースや高圧水素機器では様々な高圧水素ガスシール用ゴム・エラストマー材料が用いられている.本講演では,これらのゴム・エラストマー材料使用環境や技術課題,開発の状況について述べる.

  3. 13:30-12:10
    水素エネルギーシステムの実用化に向けた取り組み
    吉野正人 東芝

    東芝では、再生可能エネルギーを利用したCO2フリー水素を中心とするエネルギーシステム・ソリューションの提供・開発を行っている。その一つとして、導入が拡大する太陽光・風力など再生可能エネルギー発電の出力変動吸収、余剰電力貯蔵、等に対応する水素を用いた電力貯蔵システムを開発した。さらに、システム性能向上のための要素技術として固体酸化物形電気化学セル・スタックの開発も進めており、これらについて紹介する。

  4. 13:20-14:00
    新型家庭用SOFCの開発と国内外開発動向
    鈴木 稔 大阪ガス

    大阪ガスは京セラ、アイシン精機、トヨタ自動車との共同開発を進め、2012年度にSOFCを用いた家庭用燃料電池システム(エネファームタイプS)を発売した。2016年4月には発電効率を46.5%から52%に向上させるとともに貯湯タンクを内蔵することなどで設置性も高めた。高発電効率の発電技術としてのSOFCシステムの現状、性能向上やコストダウンに向けた国内外開発動向を過去の技術開発経緯も合わせて解説する。

  5. 14:00-14:40
    燃料電池用Pt-Pd系触媒の高活性化と高耐久性化
    大門英夫,稲葉 稔 同志社大学理工学部

    2014年から燃料電池自動車の市販が開始されたが,燃料電池自動車の普及にはそのコスト低減と水素インフラの整備が不可欠である.同志社大学ではNEDO支援の下,次世代燃料電池自動車に使用する高活性・高耐久性触媒としてPt-Pd系触媒の研究開発を行っている.講演では燃料電池自動車用触媒の高活性化と高耐久性化の手法について概説し,Pt-Pd系触媒に関する実験結果を紹介する.

  6. 14:40-15:20
    酵素型バイオ燃料電池の最新動向
    辻村清也 筑波大学大学院数理物質科学研究科

    酵素を電極触媒としてもちい,糖やアルコールから発電する酵素型バイオ燃料電池は高い安全性を有しておりユビキタス電源,特にウェアラブル電源として注目を集めている.電池の性能向上には活性および耐久性に優れた酵素の開発のみならず,その酵素の性能を十分に発揮することのできるナノ構造が制御可能な電極開発が重要である.講演では最新の研究開発の動向を紹介する.

第IV部 : 電動車両の開発状況
  1. 15:30-16:10
    xEVの将来動向と電池業界への示唆
    風間智英 野村総合研究所

    EV化は自動車ビジネスを大きく変革し、業界構造を大転換する。本講演では、現在のトレンドをベースにEV普及の可能性と普及速度の見通しを議論する。さらにEV普及時に想定される電池業界の競争要件の変化を推察し、事業機会を検討する。

  2. 16:20-16:50
    ホンダにおける電動車両の取り組み
    丸山 茂 本田技術研究所

    環境保全の観点から車両から排出されるCO2の削減と再生可能エネルギーへのシフトが求められている.ホンダはこの要求に車両の電動化は非常に有効と考え,カーボンフリー社会の実現に向けてハイブリット技術を軸に技術開発を行っている.本公演ではこれらの最新技術と将来への方向性を提示する.

  3. 16:50-17:30
    ナノ材料を用いた大容量キャパシタ開発
    石本修一 日本ケミコン
定員

200名(定員になり次第締切)

申込締切日

2017年1月12日(木)

参加費

個人会員25,000円,法人会員30,000円,専門研究会員35,000円,非会員40,000円,学生会員5,000円,非会員学生10,000円

問合せ先

〒102-0074東京都千代田区九段南4-8-30
アルス市ヶ谷202 電気化学セミナー係
TEL:03-3234-4213
FAX:03-3234-3599
E-mail:ecsj@electrochem.jp

振込先

三菱東京UFJ銀行市ヶ谷支店(普)0939526電気化学会
(銀行振込の際も参加者の情報をFAX等にてご連絡願います)

その他

協賛学会会員は本会会員と同等の条件で参加可能です(備考に所属学会をご記入ください)